参議院議員の梅村みずほ氏がこの度、報道党から参政党へ入党し、夏の参議院選挙に全国比例で立候補することを表明した。梅村氏は、神谷氏へのメディアの「いじめられてるみたいに見えた」報道をきっかけに、「日本を変えていく」という強い決意を胸に賛成党への合流を決めたという。自身の議員活動の軸は「子供の命を救いたい」という思いであり、いじめ問題や少子化、教育改革への提言を通して、日本の未来を憂う。
参政党入党の背景にあるメディアへの問題意識
梅村氏は、今回の参議院選挙について当初は「1回休みだと思ってたんだけど見ちゃったんですよ」と語る。その「見たもの」とは、記者クラブが神谷氏を「いけずするんやって言ってて」、実際に「いじめられてるみたいに見えた」メディアの報道姿勢であったという。
自身もかつて「子供たちのいじめをなんとかしたい」という思いから「いじめ防止対策推進法」の改正に取り組んできた経験があり、また2年前にはマスコミとの関係性で思うところがあったという。こうした経験から、「メディアのあり方も見直さないといけない」という問題意識を強く抱いている。
参政党への合流を決断した背景には、自身の持つ発信力を活かし、党の理念を広めることで「参政党は飛躍する」「テレビで頑張る」という強い覚悟があったと語る。神谷氏も梅村氏の入党により、これまで「参政党イコール神谷だみたいな風に叩いてる人もいて」一辺倒だった参政党のイメージが、「いろんな顔がいるんだよ」という形で多様性を持つ政党として認知されることに期待を寄せている。
子供の命を救う──政治家としての揺るがぬ信念
梅村氏が6年間の議員活動で最も心残りなのは、「子供の命を救いたい」という思いを完全に実現できなかったことだと語る。特に、「いじめ防止対策推進法ができなかった」ことと、「子供の意見表明権」の確立がやり残した課題として挙げられている。
親子が離別する際、「子供が親を思う気持ちを組み取ってあげる」仕組みの必要性を強調する。また、虐待のケースにおいても、子供の本心が大人に配慮して見えてこないことがあるため、「子供の権利を守るための意見表明権っていうのは政策として考えていきたい」という。
少子化対策と「生きる教育」
少子化対策については、現行の「こども家庭庁」が「結税を結果出してません」「民間企業だったらこのプロジェクト終わりですよ」と厳しく批判する。
具体的な対策として、子育て世代へのインセンティブとなる「ベーシックインカム」の導入を検討しているとし、国民の「懐を温めていくっていうのが急務」だと主張する。
また、「子供を産むっていうのは素晴らしいことなんだっていう事実を訴えていかないと」と、国として子育ての喜びを伝えるメッセージを発信する重要性を強調する。自身も「子供を育てることの喜びっていうこと私はま妻とか子供たちに教えてもらいましたね」と語り、その経験が根底にある。
さらに、大阪の住吉南小学校・中学校で実践されている「生きる教育」を例に挙げ、子供の頃から「人生設計であるとかいろんなことを学ぶんですよね」と、ライフプランニング教育の重要性を訴える。これにより子供たちが将来を具体的に想像し、自らの人生を切り開く力を養うことができると考える。
賛成党の「気合いと根性」と個の強さ
梅村氏は、参政党の全国28支部と「ファシリテーター」制度に「めちゃくちゃワクワクしてます」と期待を寄せる。党員が主体的にセミナーを開催することで、参政党の政策や理念が全国に広がる仕組みが構築されていることに魅力を感じているという。また、「今まではポリティカルコレクトでこれ言わない方がいいんだなってことも言えるんちゃうか」と、政治的配慮に縛られず真に必要なメッセージを発信できる環境への期待を語る。
神谷氏は、参政党の「気合いと根性」を強調し、ポリティカルコレクトネスによって「頑張れ」という言葉が避けられる風潮があることに疑問を呈する。「日本成長するよっていうメッセージを参政党は出したい」と、前向きなメッセージの発信を訴える。
梅村氏も、子供たちに「負荷をかけて」「しんどい思いをしとかないと大人になってから乗り越えられないから」と、困難を経験させることの重要性を語る。政治の世界も厳しいため、「優しさだけでは乗り越えられないもんがあるんですよ」と、個人の強さや耐性を養うことの重要性を強調した。
経歴と政治家への転身、そして教育への提言
梅村氏は、立命館大学卒業後JTBに入社。その後、飛び込み営業への興味からフリーアナウンサーに転身し、さらにトークスキルの指導を行う個人事業主として活動していた。この期間に、「子供たちのね悲しいニュースがいっぱいある」ことに直面し、「ミスコミュニケーションが悲劇を生むことがあるだろうな」という問題意識を抱く。
子供たちに自信を持たせ、自分の考えを発表する喜びを伝える教育分野への関心から株式会社設立を考えていたところ、大学の先輩から「それは政治でやった方がいいんや」とアドバイスを受け、その半年後の参議院選挙で初当選を果たしたという。「奇跡ってあるんだ」と、その道のりを振り返る。
日本の教育については、中国の教育事例に触れ、日本と中国の教育が「両極になってるんじゃないか」という懸念を示す。中国では厳しい競争意識がある一方、日本では「頑張らなくていい学校行かなくていい」といった「ケアが行きすぎると軟弱になっちゃう」可能性を指摘。「本当にこのままでいいのか」と、日本の教育の現状に疑問を投げかけた。
参議院議員の梅村みずほ氏は、参政党への入党、そして夏の参議院選挙への挑戦を通して、日本の未来を切り開こうとしている。彼女の原動力は、「子供の命を救いたい」という揺るぎない信念であり、いじめ防止、少子化対策、そして教育改革への情熱は尽きることがない。メディアのあり方や、個人の強さを育む教育の重要性についても警鐘を鳴らす彼女の訴えは、果たして有権者の心に響くであろうか。
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