経済評論家 高橋洋一が予測!参院選、自公で「42から49」議席か?「壊滅的な負け」の可能性も

はたして、高橋氏の予測通り、自民・公明は過半数を割ることになるだろうか――。 最新ニュース
はたして、高橋氏の予測通り、自民・公明は過半数を割ることになるだろうか――。

経済評論家の高橋洋一氏が「高橋洋一チャンネル」で、参議院選挙の最新情勢について衝撃的な予測を披露した。毎日新聞の調査が示す「自民・公明の過半数割れ、深まる苦戦」という状況に対し、高橋氏は自民党内部の情勢調査も「過半数割れの危機」だと指摘する。自身の予測では、当初の「46から53」議席からさらに下方修正し、「42から49だな」と述べ、自民・公明がかなり高い確率で過半数割れする可能性が高いと語った。石破政権の現状と戦略の欠如を厳しく批判し、選挙結果によっては「本当に壊滅的な負けになるかもしれない」と警告する。

「なめんなよ」発言が招く混乱──危機感なき政権運営

参議院選挙が目前に迫る中、高橋洋一氏は毎日新聞の情勢調査が示す「自民・公明の過半数割れ、深まる苦戦」という見出しに注目する。推定31から55議席という幅広い予測に対し、高橋氏は「幅が広すぎてどう読み解けばいいんだろう」と疑問を呈し、自民党内部の情勢調査も「過半数割れの危機」だと感じていると語った。

高橋氏は、トランプ関税の問題でポイントを稼ぐ機会を逸した石破政権に対し、自身が直接、または関係者を通じて提言したことを明かす。元日の青山氏が石破氏と連絡を取っていることから、「ウルトラCをやるならこの選挙戦の後半、もう全部を投げ打って、アメリカに行って、トランプとの直接会談に時間を費やすべきですよ」と助言したという。しかし、石破氏からは「それはありえないということを言われた」と報告があったと述べる。

高橋氏自身は、選挙集会が集まりにくい現状を鑑みれば、専用機で訪米し、選挙前日に来日するベス・セッションズ財務長官の一団を「日本の専用機でその一団を迎えるのも良いし、場合によっては石破さんがその専用機に乗って日本に帰ってくるのも良いのではないか」と提案したという。そうすれば、「その間ずっと交渉していることになるじゃないか」と、外交と選挙を両立させる戦略を提示した。しかし、石破氏には「そういう発想がないのだろう」と失望感を表明する。

また、石破氏の「なめんなよ」発言についても厳しく批判する。この発言は外務省がロイター向けに「あまり軽く扱わないでほしい」と「ものすごく穏やかな表現に直してんだよね」と説明する。高橋氏は「なめんなよ」「ふざけんなよ」という感覚的なニュアンスは全くないと述べ、外交上の不適切さを強調した。やるならばトランプと差しで話し合う時にやってもいいんだとしつつも、基本的には友好的にやるのが普通だと語る。

経済問題と安全保障の混同──戦略なき外交の危うさ

高橋氏は、石破政権が経済問題に「こんなに力を入れちゃだめだ」と指摘する。その理由として、「経済問題はしょせん経済問題だから。安全保障と違うからね」と述べ、経済交渉は「うまく相手の言うことを『分かりました』と言いながら、適当にいなすのが経済交渉」だと、その本質を説明した。石破政権は「どこに力点を入れるべきか分かっていない」と、戦略の欠如を批判する。

故安倍晋三元総理が中国に対し、「そんなことを言っていたら、日本が大変なことになりますよと習近平に強く言った」例を挙げ、相手に言うべき時には言うべきだが、経済問題で強硬な姿勢を取るべきではないと主張した。

高橋氏は、石破氏が最初から相談していれば「いや、それを売れないと言われたら、じゃあ原子力はどうなんですかとか、色々言えるじゃないか」とし、トランプ氏の落としどころを見つけて交渉すべきだったと語る。しかし、現状は「もう石破さんが直接出ていかないとダメな状況」であり、「勝つ見込みがだんだんなくなってきている」と悲観的な見通しを示した。

過半数割れの可能性と「負のスパイラル」──維新の苦戦と「死神前原」

高橋氏は、自民・公明の獲得議席予測について、当初の「46から53」から「42から49だな」と下方修正した。これは「過半数割れはかなり高い確率で出てくるね」という状況であり、自民・公明にとって「プラスになる要素ないもんね」と分析する。

他党の動向については、「参政党はやはり二桁議席に行く可能性が高い」とし、国民民主党も「二桁」、立憲民主党も「少し増える」と予測。さらに、「主要政党は2、3議席獲得するのではないか」と、これらの野党が軒並み伸びると見ている。これは「みんな自民党に怒っている分だけ、誰か他の政党が票を拾うかという話」だと、自民党への不満票が分散する可能性を示唆した。

一方で、日本維新の会については「維新はちょっと苦しいね前の支持より少し下がるだろうな」と厳しい見方を示した。その原因として、「あの死神前原なんだ」と、前原氏が「最初に自民党に協力しちゃった」ことがイメージ悪化につながったと指摘する。前原氏が国民民主党と協力したこともイメージダウンを招き、「その票を受け止めるチャンスはあったはずなのに」と、維新が取りこぼした票の存在を示唆した。現状では、「維新から飛び出した人が国民民主党とか参政党に行っている」状況であり、維新は「逆風が吹いている」と苦戦の理由を分析した。

少数与党化と財務省の思惑──「壊滅的な負け」の予兆

自民・公明が過半数を割れば、少数与党となり、「どこかの党と組まざるを得ない」状況になると高橋氏は予測する。少数与党は「財務省的に一番楽」であり、「立憲民主党とさえ組めばもう問題ないからね」と、財務省が増税に持ち込みやすい状況が生まれると警鐘を鳴らす。「自民・公明・立憲民主党という組み合わせが財務省的に一番安定していて、これも増税に持っていきやすいからね」と、今後の政局が国民にとって厳しいものになる可能性を示唆した。

高橋氏は、石破氏に選挙前にトランプ氏との直接交渉を提案したのは、「そのような選挙結果を見据えた話」でもあると語る。選挙後に大敗すれば、「もう相手にしてくれない可能性もある」とし、「もし本当に大敗したらもうさすがにアウト」だと述べ、現状の石破政権の危機感の欠如を批判した。

現在の政権が「外国人問題があって、必死になって大変になって、もうドタバタドタバタになっている」と、場当たり的な対応に追われている様子を表現。「今頃ドタバタするのならもっと前にやっておけよ」と、準備不足を指摘する。さらに、石破氏自身も「歯止めが外れてしまって、もう収拾がついていない」状況であり、「リップサービスでとんでもないことになってしまって本当に壊滅的な負けになるかもしれない」と厳しい見通しを示した。

石破氏がルビオ上院議員の来日情報を誤って伝えるなど、情報管理の杜撰さも指摘し、「政権末期のような状況」だと評した。高橋氏は、現在の予測である「42から49」議席を再度提示し、選挙結果に注目するよう呼びかけた。

はたして、高橋氏の予測通り、自民・公明は過半数を割ることになるだろうか――。

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