NHK党代表の立花孝志氏が令和7年7月10日朝、衝撃的な宣言を発した。「私、日本維新の会を乗っ取ります」と公言し、その理由として、現行の日本維新の会が「腐ってきてる」と批判。ルール遵守よりも国民の利益を優先すべきという自身の政治哲学を強調し、最終的には自らが総理大臣となり、連立政権を運営する構想を語った。この大胆な戦略は、日本の政治情勢にどのような波紋を広げるのだろうか。
日本維新の会「乗っ取り」の真意：ルールよりも国民の命と知る権利を優先せよ
立花孝志氏は、日本維新の会を「乗っ取る」と宣言した理由として、まず増山議員や白井議員が党から処分された件、そして岸口議員の「嘘」が、全て日本維新の会自体の問題に起因すると指摘した。日本維新の会が「ルールを守れ」と主張し、ルール違反を理由に議員を除名したことに対し、立花氏は「政治家はルールよりも国民の命を守らなきゃいけない」と強く反論した。
立花氏によると、ルールとは「権力者」が「自分たちにとって都合の悪い情報が漏れることを恐れて作ってる」ものだ。増山氏のケースを例に挙げ、「県民の知りたい情報」である不倫やエロ小説の証拠を、ルールを無視して公開することこそが重要だと主張した。警察に捕まるような違法行為は別として、「増山さんがやったルール違反って警察に捕まえるようなルール違反じゃない」ため、国民の知る権利に応えることの方が「よっぽど大事」だと強調した。
「橋本徹さんや松井一郎さんがやってた時の維新の会って、もっとアグレッシブだったでしょ」と、過去の日本維新の会と比較し、現在の同党が「腐ってきてる」と批判。自身が代表になることで、「関西地域、大阪や兵庫の皆さんが求めている維新の会に近づくんじゃないかな」と、本来の維新スピリットを取り戻すことができると自信を見せた。
前原誠司氏への批判と国民の手取り増加への妨害
立花氏は、現在の日本維新の会の国会代表である前原誠司氏についても厳しく批判した。前原氏が民主党代表時代に、堀江貴文氏の「偽メール」問題で、部下である永田議員が国会で追及し、その結果、同議員が議員を辞職し、自らの命を絶つという「悲劇を起こしています。その時の代表者が前原誠司です」と指摘。前原氏の政治責任を追及した。
さらに、国民民主党が掲げた「103万円の壁」を「178万円」に引き上げるという、国民の「手取りが増える約7兆円規模の減税予算」を、「潰したのは日本維新の会」だと断言した。日本維新の会が教育無償化の方に舵を切り、この減税政策に反対したことで、「日本維新の会が国民の手取りを増やすことについて妨害したんです」と、国民生活への悪影響を強調した。
総理大臣への野望と連立政権構想
立花氏は、自身が日本維新の会を「乗っ取り」、最終的に「総理大臣になります」という明確な目標を掲げた。今回の参院選で自身が当選し、NHK党が国政政党に復帰すれば、日本維新の会から「不満持ってる人いっぱいいると思いますよ」と述べ、彼らをNHK党に迎え入れることを構想している。
その上で、「我々は自民党と公明党と連立政権を組んでいく」とし、自身が総理大臣として「アメリカのトランプ大統領と直接交渉をする」と、外交面での展望も語った。
立花氏は、自民党と公明党以外の政権が立憲民主党になることだけは「絶対阻止しなきゃいけない」と強く主張した。民主党政権時代に「むちゃくちゃしましたからね」と述べ、その再来を警戒している。
最終的な目標は、「日本維新の会の議員の人がNHK党に来ていただいて、自民党と公明党とNHK党の3党で政権を運営していく」ことだ。この構想は「過激なことにはなりません」とし、「今この国は概ね平和です。あまり大きな改革を望んじゃいけません」と、現状維持を基盤としたマイルドな政治運営を目指す姿勢を示した。そして、「NHK党はマイルドに今の政治の問題点を変えてまいります。もちろんNHKをぶっ壊す活動もつけてまいります」と、自身の原点であるNHK問題への取り組みも継続していくと語った。
立花孝志氏の「日本維新の会乗っ取り」宣言は、既存政党への痛烈な批判と、自身の政治家としての強い野心、そして具体的な政権運営構想が垣間見えるものだった。ルールよりも国民の利益を優先するという彼の哲学は、有権者にどのように受け止められるだろうか。
はたして、立花氏が描くこの大胆なシナリオは現実のものとなるだろうか――。彼の「乗っ取り」宣言が、今後の日本の政治地図を塗り替えるきっかけとなるのか、その動向から目が離せない。
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