ジャーナリストの須田慎一郎氏が、2025年7月1日の山尾志桜里氏による参議院選挙出馬表明について緊急で動画を撮影し、その背景と影響について語った。東京選挙区からの出馬は、公示直前の慌ただしい動きであり、既存政党、特に国民民主党や立憲民主党にとっては「旗迷惑以外の何者もない」と指摘した。
東京選挙区は「嫌がらせ以外の何もない」?
7月3日に公示を迎え、7月20日に投開票される参議院選挙において、山尾氏が出馬する東京選挙区は、定数6に補欠選挙分の1議席が加わり、計7議席を争う激戦区となる。須田氏は、「山尾が殴り込みをかけたということで、どのような影響を与えるのかなというところが非常に注目なんですね」と述べ、その波紋の大きさに言及した。
特に国民民主党への影響は大きいと見ている。「国民民主はどうでしょうね。やっぱり苦々しく思っている傾向が強いです」と、国民民主党内部の反応を明かした。国民民主党は東京選挙区に2人の候補者(牛田氏、奥村氏)を立てており、支持が伸び悩む中で2人当選は厳しい状況にあるという。須田氏は、この出馬を「まさに嫌がらせ以外の何もない」と表現し、山尾氏が国民民主党に対して「ある種を含むところがあるのかな。新たなドラマの始まりです」と分析した。
影響は多方面に──自民党と立憲民主党も
山尾氏の出馬は、国民民主党だけでなく他の政党にも影響を及ぼすと須田氏は見立てる。自民党は東京選挙区に2人(鈴木大地氏、竹谷とし子氏)を擁立しているが、現職の竹谷氏については山尾氏出馬前から「ちょっと今回の選挙は厳しいなという見立てを立ててました」と須田氏の分析を披露した。自民党が組織票を竹谷氏に偏重させテコ入れを図っていた矢先の山尾氏の出馬は、「ここにも影響を与えるんではないかなと」と指摘した。
また、立憲民主党の奥村政義氏についても影響は避けられないと見ている。「奥正義さんね、この方はさらに厳しい状況に」と語った。イメージ的なダメージは国民民主党が受けることになるとしながらも、実質的な票の奪い合いは立憲民主党の候補者にも及ぶとの見方を示した。
なぜ東京?「ジョーカー出場」の波乱
山尾氏の地盤が元々愛知であったことに対し、最近活動拠点を移した東京から敢えて出馬することについて、須田氏は「これ本当に当選目指してるのがどうなのかというところに大きなクエスチョンがついてしまうんですよ」と疑問を投げかけた。「国民民主党に対してある種を含むところがあるのかな」と、当選以外の目的がある可能性を示唆した。
須田氏は、「やっぱりイメージ悪いですよね。国民民主党から公認もらえなかったというそのドタバタが思い浮かんでくることは間違いありません」と、過去の経緯が選挙戦に影を落とすことを予測した。最後に、山尾氏の出馬を「旗迷惑以外の何者もない」とし、「ジョーカーとも言っていいのかな」と締めくくった。
須田慎一郎氏の指摘は、山尾志桜里氏の参院選出馬が、東京選挙区の情勢に大きな波紋を広げることを示唆している。特に国民民主党や立憲民主党にとっては、その影響が避けられないものとなるだろう。はたして「ジョーカー」と化した山尾氏の出馬は、どのような結末をもたらすだろうか。
[引用元]【緊急速報】山尾しおりが参院選出馬表明した本当の理由について須田慎一郎さんが話してくれました(虎ノ門ニュース)
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