世良公則、音楽の地「大阪」から政治に挑戦──「日本にはもう時間がないかもしれない」

世良公則、音楽の地「大阪」から政治に挑戦──「日本にはもう時間がないかもしれない」 最新ニュース
世良公則、音楽の地「大阪」から政治に挑戦──「日本にはもう時間がないかもしれない」

歌手で俳優の世良公則が、第27回参議院選挙の大阪選挙区から無所属で立候補することを表明した。自身の音楽活動のルーツである大阪への思いを語り、オーバーツーリズムや国土安全保障など、日本が抱える喫緊の課題への危機感を露わにした。

音楽人生の原点、大阪から政治の舞台へ

世良公則氏は、自身の政治家としての新たな挑戦の地として、深い縁のある大阪を選んだ。「私は広島県は福山市に生まれ、3歳の時から高校2年生までバイオリングを習っておりました」と自身のルーツを語る。その後ロックミュージックと出会い、バンド活動に没頭する中でブルースに傾倒。関西の大学への進学を決意し、大阪芸術大学に進学したという。

当時この大阪がブルースのメッカと呼ばれていて、日本で1番ブルースが盛んで、そして素晴らしいアーティストたちが集っている町だということがあったので」と、大阪が自身の音楽人生にとって特別な場所であったことを明かす。大学時代、アマチュアバンドとしてライブハウスやイベントで活動し、山葉のポピュラーソングコンテストでグランプリを獲得。そしてデビュー曲「あんたのバラード」が生まれたのも大阪だ。「その楽曲はまさに大阪で暮らしていたからこそ生まれたフレーズであるし、大阪で暮らしていたからこそ生まれたそんな楽曲だと思っています」。デビューから48年間、今もなお音楽活動を続ける中で、「現在でも日本中で1番ライブで訪れる町がこの大阪です」と、大阪への変わらぬ愛着を示した。

観光立国とオーバーツーリズム、そして国土の安全保障

近年、大阪の街を訪れた際に世良氏が感じたのは、観光客の増加による変化であった。「近年見動きができないほどアーケードに人がいて 海外からの観光客の方たちがひめいていて外国が飛び交って大阪弁が聞こえてこない まるでどっか外国の国にこうふと迷い込んだようなそんな感覚があるよね」と、オーバーツーリズムの現状を肌で感じたという。ホテル代の高騰や急激な物価高により、日本人が観光しにくい状況になっていることにも触れ、「元気の出る町 大阪に行ったら大阪の人々の元気の良さに町の元気にエネルギーをもらった そういう街づりのためにもこのオーバーツーリズムの問題はこのままにしておいてはいけないんじゃないかな」と警鐘を鳴らした。何らかの規制やルールを設けて、地元住民とのトラブルを避けることの重要性を訴える。

さらに、世良氏が問題視するのは、外国人による日本の土地や水源、森林の購入問題だ。「日本では外国人の方が日本人と同じように土建物を購入できる そういう風な状況にあります」とし、これがWTOの協定の中に土地の留保条項を盛り込まなかったことによるものだと指摘する。「日本の安全保障においてとても危惧する状態」であるとし、「土地や国土というのは安全保障の第一歩だと思います ですからそこにきちっとした規制を設けずっとしたルールを敷いて運営していくべき」だと主張した。国際条約が国内法に勝るという現状に対し、「だからと言って名ザれにするのではなくて きちっと安全保障の観点からある規制を設け きちっとそれに取っても対処していくということが重要」であると強調した。

「あなたの一票でしか世の中変わらない」国民の参加を強く訴える

選挙が始まるにあたり、世良氏は国民、特に若者の投票率の低迷に強い危機感を抱いている。「僕も若い頃 自分1人が投票に行っても世の中変わらないんじゃないか そんな風に仲間たちは思っています」と自身の経験を交えながら語り、「どうせ私の1票なんかじゃなくてそうじゃなくて私の1票でしかあなたのその1票でしか世の中変わらないんだよ」と力強く訴える。「1という数字は積み重ねていって1000人も万人も10万人もなっていく その力の一端をあなたは握ってるのだよ」と、一票の重みを説いた。

次の世代に素晴らしい日本を残すために今日本にはもう時間がないかもしれないと僕は感じています」と、差し迫った現状への危機感を露わにした。国民が一体となり、「右でも左でもない真ん中をしっかり国民のため 国のため何がいいんだろうかしっかり議論をして前に進んでいく」ことの重要性を強調した。「日本ワンチーム 今こそ国民の力でこの国を守っていく その意思を示す」という思いを胸に、国民全体で国づくりに取り組むよう呼びかけた。

はたして、世良氏の「日本ワンチーム」という訴えは、有権者の心に響くだろうか。

[引用元]世良公則氏が無所属で参院選出馬を表明 ヒット曲「あんたのバラード」「銃爪」

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