政治ジャーナリスト鮫島浩が斬る!参院選終盤情勢、自公壊滅的敗北と参政党旋風の真実

政治ジャーナリスト鮫島浩が斬る!参院選終盤情勢、自公壊滅的敗北と参政党旋風の真実 最新ニュース
政治ジャーナリスト鮫島浩が斬る!参院選終盤情勢、自公壊滅的敗北と参政党旋風の真実

政治ジャーナリストの鮫島浩氏が、参院選の終盤情勢を徹底分析し、自民・公明両党(以下、自公)の「ボロ負け、石破退陣へ」という衝撃的な予測を提示した。全国32の一人区での自民党の劣勢が顕著であり、前回28勝4敗だった一人区で今回は「半分以上で自民党が敗北する可能性が高い」と指摘。その背景には、裏金問題や農家の反発に加え、「参政党旋風」が自民支持層を切り崩している現実があると解説した。

一人区で自民党は壊滅的敗北へ

鮫島浩氏は、参院選の終盤情勢について、「自公与党の惨敗、過半数割れが濃厚になってきました」と明言した。特に勝敗を分ける32の一人区では、「なだれを打ってボロ負けです」と語り、自民党が深刻な苦境にあることを強調する。

鮫島氏の分析によると、自民党が「優勢」なのはわずか6選挙区に過ぎない。しかも、福井、岐阜、長崎では「参政党の躍進で野党の票が分散し、自民が漁夫の利を得ているに過ぎません」と、自民党本来の強さによるものではないと指摘した。

一方、「劣勢」の選挙区は18にも上り、「なんと32の一人区の半分以上で自民党が敗北する可能性が高いんです」という衝撃的な予測を提示。前回参院選の28勝4敗と比較し、「今回の負けっぷりがいかに凄まじいかが分かります」と述べた。

さらに、「自民鉄板のバリバリの保守王国である北関東と北陸でも異変が起きている」と警告。栃木では「反主流派茂木前幹事長のお膝元」で立憲新人との接戦、群馬では「超バリバリの自民王国」にもかかわらず、立憲ではなく「参政党の女性候補」と接戦になっているという。富山では「劣勢」、石川では「接戦」となり、いずれも立憲が候補擁立を見送っているにもかかわらず、自民党が苦戦しているという状況だ。

自民党惨敗の3つの理由と参政党の台頭

鮫島氏は、自民党が一人区で惨敗する理由を3つ挙げた。

  1. 裏金事件に対する根強い反発
  2. 小泉進次郎の米改革に対する農家の反発
  3. 日本人ファーストを掲げる参政党に自民支持層が切り崩されていること

特に参政党の台頭が与党の「ノックアウト」に繋がっていると分析し、「立憲が議席を増やすのは参政党大躍進の副産物に過ぎません」と、立憲民主党の伸びが参政党の影響によるものだと強調した。

群馬での参政党候補の躍進については、「群馬でも移民が急増している。参政党の『日本人ファースト』のスローガンが県民の胸に刺さっている」と、政策的な訴求力が大きいと解説する。北陸での苦戦も、「自民党の古くからの支持基盤が参政党に切り崩されている」ためだと指摘した。

複数区と各党の議席予測

13の複数区では、「公明党の大惨敗」が焦点となると鮫島氏は語る。自民党はまだマシな状況であるものの、公明党は「東京、神奈川、埼玉、愛知、大阪、兵庫、福岡。この7選挙区で当選を重ねてきましたが、今回当選確実なのは東京だけ」という厳しい状況だ。公明党の「全員当選が至上命題」であるにもかかわらず、都議選での3人落選に続き、今回の参院選では「それを上回る落選者が出るかもしれません」と予測する。「選挙に強い公明党神話は完全に崩壊」し、「自公連立の終焉が見えてきた」とまで言及し、将来的には「公明党の国政からの撤退論も浮上する可能性」があるとした。

参政党は比例で「立憲や国民に肩を並べ、十議をうかがう勢い」であり、選挙区では「東京で当選確実」のほか、複数区で「公明や国民を蹴落とし、議席をさらに上積みする可能性」があると予測。最終的には「国民を抜いて自民、立憲に続く3番手に浮上する可能性」があると語る。

立憲民主党は、自民党が惨敗する一人区で議席を増やす可能性が高いものの、比例では他野党に票が分散し、「横ばいの可能性」があるという。「自民惨敗が立憲支持につながっているとは言えません」と、その伸びが自力ではないことを強調した。

国民民主党は、改選議席が4つと少ないため議席増は確実だが、比例票を参政党に奪われ、複数区でも逆転される可能性があり、「目標の16議席に届くかどうかは微妙です」と見通す。「参政党に追い抜かれれば、政界での存在感は一気に低下するでしょう」と警鐘を鳴らした。

石破政権の行方と今後の政局

自公の歴史的惨敗により、石破政権の行方が最大の焦点となる。石破総理自身が「与党で過半数」という勝敗ラインを掲げたが、「それも大きく下回る可能性が強まっています」。通常であれば「投開票の夜に即刻退陣表明」となるはずだが、鮫島氏は、石破総理が去年の総選挙でも勝敗ラインを下回りながら続投したことを引き合いに出し、「今回も平気で手のひらを返すつもりかもしれません」と指摘した。

特に8月1日発動の一途の関税交渉を理由に、「今すぐ総理を退陣するわけにはいかないんだ、そんな理屈で投開票当日の退陣表明は見送る可能性が十分にあります」と、なし崩し的な続投の可能性を示唆した。

しかし、「衆参両院で過半数割れを招いた総理大臣の続投を国民世論が許すはずがない」と断言。野党の協力がなければ「予算も法律も何も通らない。国会は立ち往生」すると予測し、夏の臨時国会では野党の協力は得られないだろうと語る。「石破総理の退陣は時間の問題です」とし、「秋の臨時国会が招集される前に退陣表明に追い込まれ、自民党総裁選になっていくのではないでしょうか」と締めくくった。その総裁選では「どの野党と組むのか、それが最大の焦点となります」と今後の政局の鍵を提示した。

今回の参院選は、自民・公明両党にとって歴史的な惨敗となる可能性が極めて高い。その背景には、裏金問題や政策への反発に加え、参政党の急速な台頭が自民支持層を切り崩しているという新たな潮流がある。石破政権の命運は風前の灯火であり、その退陣は時間の問題だと鮫島氏は断言する。はたして、来るべき自民党総裁選では、どのようなリーダーが選ばれ、そしてどのような連立の形が模索されるのだろうか。

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