メンタリストDaiGo氏が、自身の経験や心理学的研究に基づき、政治家が頻繁に使う「嘘」の種類を解説する。かつて政治家のスピーチライターを務めた経験から、「どういう嘘をつくと当選しすいか」を知っているというDaiGo氏。彼は、政治家の嘘には種類があり、その手口を知ることで、有権者が惑わされないためのヒントを提供する。
政治家のつく嘘 第5位:学歴と経歴の詐称
政治家がつく嘘の第5位は、「学歴と経歴の詐称」だ。履歴書を「盛るタイプの嘘ってのはやっぱり多くの政治家やってます」とDaiGo氏は指摘する。卒業していないのに「ほにゃらら卒みたいなに書いちゃったりとか」、リーダー的な立場ではなかったのに「リーダーやってましたみたいなこと言ったりとか」、さらにはボランティアサークルに新入生として参加しただけなのに「リーダーやってましたみたいにしょうもないとこ盛るんすよ」というケースがあるという。
これは世界各国で確認されており、オレゴン州の地方選挙での虚偽記載発覚や、最近の日本でも市長の辞任事例など枚挙にいとまがない。DaiGo氏は、政治家がこのような嘘をつく理由として、「嘘に対するハードルが本当に低いんですよ」ことを挙げる。彼らはバレなければ問題ない「些細な嘘に分類してる」のだという。
政治家のつく嘘 第4位:実績の詐称と自己顕示
第4位は「実績の詐称と自画自賛の嘘」、つまり「詐欺」だとDaiGo氏は表現する。「俺がやったんだよ」といった、予算をつけただけで「俺が何々を作ったとか、誰々を救ったってアピールする」のが典型例だ。これは心理学的には「自己顕示の古代表現」と呼ばれ、ナルシストで自己愛の強い政治家ほどこの傾向が強いという。「失敗は他人のせい、成果は自分のおかげにするタイプの人間」だと彼は説明する。
有権者はこのような「印象操作にだまされやすい」とし、チャットGPTやGeminiなどのAIツールを使って、実績の裏付けをしっかり確認することを勧める。未完了のプロジェクトや、そもそも着工すらしていないケースも少なくないという。
政治家のつく嘘 第3位:統計データのごまかし
第3位は「統計データのごまかし」であり、「今めっちゃ多いから気をつけてくださいね」とDaiGo氏は警告する。あたかも統計を理解しているかのように見せかけて、実際は「間違ってる、またが切り取って嘘をついてる」パターンが多発しているという。
例えば、「〇〇が半減しました」と訴えながら、特定の期間だけを比較していたり、予算の赤字を削減したと主張しつつ、それは前政権との比較ではなく「見込みとの差だった」といったケースだ。これは「政策疑慢の嘘」と呼ばれ、「国民を意図的に誤解させるっていう手法」である。グラフの軸が間違っていたり、対数グラフが使われていたりすることもあるため、数字の出典や比較対象をしっかり確認する必要がある。
DaiGo氏は具体的な例として、都内のマンション価格上昇を外国人の買い占めのせいにしている政治家の発言を挙げ、実際にはその影響はほとんどなく、日本人が便乗して家賃を上げているケースが多いことを指摘する。
政治家のつく嘘 第2位:他者批判と陰謀論
第2位は「他者批判と陰謀論」だ。「相手を貶しめるために陰謀論、デマを拡散する」もので、根拠のない「野党は裏で外国勢力と通じているみたいなものとか」を繰り返す政治家がいるという。具体的な戦略がない政治家ほど、他人の批判や陰謀論に終始する傾向がある。
このような嘘は「支持者の恐怖とか怒りを煽って」、怒りを煽られた集団はコントロールしやすくなるため、自分への「忠誠心を高められる」とDaiGo氏は分析する。心理学的には、「集団の不満を外部の敵に向けさせるっていう方法」であり、「めちゃくちゃ危険」だと警鐘を鳴らす。なぜなら、無駄に「分断を深めるから」だ。
感情に訴えかけるスピーチには注意が必要だとし、「感情に訴えかけられたって思ったら気をつけないといけない」と強調する。本当に良いものや相手を説得するまでもないものは、淡々と説明すればよいだけで、感情を煽るのは「大抵の場合裏がありますから」とDaiGo氏は語る。
政治家のつく嘘 第1位:ビッグライ(公然たる真っ赤な嘘)
そして、政治家がつく嘘の第1位は「ビッグライ」、つまり「公然たる真っ赤な嘘」だ。「みんなが知ってるような周知の事実に対する大嘘」を平然と言い続ける手口だという。トランプ前大統領が「あの選挙は不正だった」と主張し続けたことが典型例であるとDaiGo氏は指摘する。
誰の目にも明白な嘘をあえてつくことで、「一定の情弱層」を信じさせ、その層を強固にコントロールできるようになる。彼らは、「皆が嘘だって言っても真実を語る救世主として頑張ってるんだって思わさられる」のだという。
多くの専門家やメディアが否定する主張は「鵜呑みにしないことがいい」とDaiGo氏は語り、「真実ってのは滲み出てくるもん」だと強調する。冷静にファクトチェックを行い、自分の頭で判断することの重要性を訴える。
メンタリストDaiGo氏が明かす政治家の嘘の数々は、彼らが有権者の心理を巧みに操る現実を浮き彫りにした。学歴や実績の詐称、統計データの操作、他者批判と陰謀論、そして公然たる嘘「ビッグライ」といった手口は、感情を煽り、判断能力を奪うことを目的としている。有権者は、感情に流されず、冷静に情報を吟味し、ファクトチェックを行うことで、真実を見抜く力を養う必要があるだろう。
メンタリストDaiGoが明かす「政治家のつく嘘」の裏側──有権者が騙されないために
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