NHK党の創設者であり党首である立花孝志氏は、7月3日公示、7月20日投開票の参議院選挙に向け、NHK問題の解決から不良外国人問題、そしてメディアの偏向報道との戦いまで、多岐にわたる政策と戦略を明らかにした。立花氏は、自身が「捨てるものがない」政治家であると述べ、既存の枠にとらわれない大胆な行動で、日本の政治に一石を投じる構えだ。
NHK党のミッション:被害者救済と社会変革
NHK党の主要な目的は、一貫して「NHKの被害者をお守りする」ことだ。立花氏は、自身が当選して以来、NHKの集金システムを廃止し、予算を「6年連続減少」と、大幅な削減を実現した実績を強調する。「僕が当選してから6年連続減少」と述べ、自身の行動がNHKの収益減に直結したことを主張する。
今回の参議院選挙では、以下の3つの主要な問題に取り組むことを目的としている。
1. NHK問題の解決
「NHKのテレビとか、選挙に出て訴えればですね、賢い人からしたら、こんなん払なくていいよって分かっていくわけで。まずそれをお伝えした」と述べ、視聴料不払いを安心して行える社会を目指す。
2. 不良外国人問題への対応
「柄が悪い外国人がいるだだけで怖いと思うんですよ」と、不法移民や治安を乱す外国人への強硬な姿勢を明確にする。特にロサンゼルスでの暴動を例に出し、「いやあれはもう国内の戦争内戦ですよ」とまで表現し、その危険性を訴える。
一方で、富裕層の外国人受け入れには前向きで、「お金持ってる外国人は治安を乱出さないですよ」と述べる。日本の治安を乱す者には国籍問わず厳しく対応すべきとの立場だ。
3. メディア(オールドメディア)の偏向報道との戦い
「NHKの集金人っていうのがこんなに悪いことしてて、YouTubeでは証拠も曲がってるのに。それについてやらないとかですね」と、既存メディアの偏向報道を強く批判し、真実を報道しない姿勢に異を唱える。
参議院選挙2025では、45の選挙区全てで候補者を擁立し、比例代表では3人を擁立する予定で、「48人体制」で臨む。特に兵庫選挙区では、現職の斎藤知事を積極的に応援することで、メディアの偏向報道に対抗し、党の支持拡大を狙う。さらに、「与党に入ってやりたい」と述べ、自民党との連立も視野に入れ、与党として政策実現を目指す意向を示している。
NHK党が掲げる主要政策:国民生活の「ぶっ壊し」と再構築
立花氏が掲げる主要政策は、既存の社会システムを「ぶっ壊し」、国民にとってより良い環境を再構築することを目指している。
フェンタニル問題への対応
薬物問題、特にフェンタニル問題に対し、「誰から買ったっていう話になるわけですよ。でそれが突き止めれなければもう出さないぞと」と、売買に関わった者の情報開示を義務付け、情報提供しない場合の罰則強化や関連法の改正を訴える。日本にはスパイ防止法がないことも指摘し、「スパイ防止法も作らなきゃいけない」と強調した。
SNS規制の強化と国営プラットフォームの導入
SNSにおける虚偽情報の拡散や誹謗中傷に対し、「嘘はダメです。これはもう本当ダメです」と強く批判する。解決策として、「国営のプラットフォームを作ること」を提唱し、免許制のプラットフォームを導入することで、「でも違法性があったら、このナンバープレートの人は犯罪の書き込みしたからこれを書いた人はこの人ですってすぐ適発できるようにする」と具体的な仕組みを説明した。これにより、無責任な情報発信を防ぎ、責任の所在を明確にすることを目指す。
少子化対策
「女性が子供産んだら1人目2000万円」を支給する政策を掲げ、少子化問題への抜本的な対策を提案する。
若者向けスマホ支援
「いわゆる通信費ですよね。ギガっていうのかな。そういうのもちゃんと特に若者については自由に使ってほしい」と述べ、スマートフォンの購入費補助や通信費の無償化を提案し、デジタルデバイドの解消と若者の生活支援を目指す。
選挙戦の哲学と有権者へのメッセージ
立花氏は、政治家は「政治家は本当に気持ちいい心地よいことしか言わないですよ。その言ってる人が実行できるかどうかを見ていっていただきたい」と述べ、NHK党の候補者は「実行力のある人を公認しております」と訴える。
自身が「捨てるものがない」政治家であると強調し、弁護士のような資格を持つ者とは異なり、失うものが少ないからこそ「懲役行ってもええや」と、その行動原理を説明した。自身の負傷事件にも触れ、「単独犯ですって警察が言ってくれたんで。僕は警察信用してるので」と述べ、現在は安心して活動していると明かした。メディアやSNSによる印象操作が事件の背景にあるとの認識を示し、その影響力の大きさに警鐘を鳴らす。
今回の選挙が自身の政治家としての集大成である可能性を示唆しており、「選挙負けたらもう終わり。もう政治しません。もうNHKの被害者をお守りする活は続けるけど、あとはもうワンちゃんと一緒に」と、もし敗れた場合は政治活動から引退し、NHK被害者救済活動と愛犬との生活に専念する意向を明らかにしている。
立花孝志氏が率いるNHK党の挑戦は、既存の政治や社会システムに疑問を投げかけ、新たな可能性を模索する試みである。はたして、立花氏が掲げる「ぶっ壊し」の先に、日本の「再生」はあるのだろうか――。
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