元衆議院議員 長尾たかし「それでも自民党保守派しかない!」──安倍氏の意思を継ぎ国難に挑む

【参院選】長尾たかし「それでも自民党保守派しかない!」【デイリーWiLL】 最新ニュース
【参院選】長尾たかし「それでも自民党保守派しかない!」【デイリーWiLL】

元衆議院議員の長尾たかし氏が「デイリーWiLL」に登場し、参議院選挙への決意と、自身の政治姿勢について語った。収録日である7月8日は、安倍晋三元総理が亡くなった日からちょうど3年目にあたるという。長尾氏は、この3年間を振り返り、「日本が壊れました」と痛切に述べ、安倍氏の存在が「安全保障だった」と強調する。自民党が厳しい状況にある中で、長尾氏は保守派の重要性を訴え、「自民党の低落は自民党の内部で決着をつけなきゃいけない」と力強く語る。

安倍元総理の死から3年──「日本が壊れた」

参議院選挙が熱を帯びる中、長尾氏は各地で街頭演説を行い、「絶対に負けられない戦いがそこにはある」と語った。全国比例に立候補している長尾氏は、ちょうど収録日が安倍晋三元総理が亡くなった日と同じ7月8日であることに触れ、この3年間で「日本が壊れました」と述べた。安倍氏の存在そのものが「安全保障だった」と強調し、「こんなに世の中悪く変わるんだな」と痛感したという。しかし、これで終わらせるわけにはいかないと、その決意を新たにした。

また、長尾氏は、大阪護国神社に建立された安倍氏の顕彰碑について触れた。自身が理事を務める「一般社団法人板垣先生顕彰会」が、安倍氏の暗殺後、「何かご恩返しをしたい」という思いから、高岡孝太郎氏(板垣退助の子孫)を中心に、護国神社の関係者と共に極秘で準備を進めてきたという。昭恵夫人から「憲政の礎」という揮毫をいただき、無事に顕彰碑を建立できたことに、「ほっとしております」と安堵の表情を見せた。この顕彰碑が、安倍氏を慕う人々にとって「気軽に会える」場所となることを願う気持ちを示した。

自民党保守派の苦境と「それでも」の選択

しかし、長尾氏は、安倍氏の遺志を追うだけでは足りないという現実も認識している。参議院選挙における保守派の選択について、デイリーWiLLの視聴者も多くが保守派であることに触れ、最近勢いのある参政党や、評判の悪い自民党石破政権に対する風当たりの強さを語った。街頭演説でも、「長尾さんは応援するけども自民党は応援しない」という声や、「石破政権倒すってことを公約にしてくれるんだったらあんたに入れるわ」という有権者の厳しい声に直面していることを明かした。

そうした状況に対し、長尾氏は「自民党の低落は自民党の内部で決着をつけなきゃいけない」という考えを述べた。自民党の看板を背負っているからこそ、「この苦しい局面で勝ち上がって自民党を正しい方向に持っていかなきゃいけない」という強い使命感があるという。特に外交面での必要性を強調した。

減税・積極財政派としての使命感

現在の政治の争点が減税や積極財政にある中で、長尾氏は自民党内に「100人以上の100人規模の積極財政派を抱えている」ことに言及した。前回の衆議院選挙では、安倍氏を尊敬し、高市早苗氏に投票したような保守系の議員が軒並み落選し、「非常に厳しい立場」にあることを認める。

長尾氏は、「地方の1人区が非常に苦しい戦いを強いられている」現状を語り、自身が立候補している比例代表においても、「積極財政派、強力な財政出動派」が減ってしまった分を取り戻さなければならないと強調する。自民党内の積極財政派を「150、200人に増やしていかなきゃいけない」という目標を掲げ、今回の参議院選挙で「安倍派、保守現実派がどれだけ残れるかあるいはまた戻れるか」が、「極めて厳しい状況にある」と体で感じていると述べた。

壊れる日本を食い止めるために

長尾氏は、もし自民党が「下野する」事態になれば、現在の客観的な受け皿は「立憲民主党なんですよ」と指摘する。自民党が議席を減らせば、石破氏が責任を取り、野党が勢いづくことで、財務省が「喜んで」リベラル路線の政治を進める可能性があるという見立てだ。

長尾氏は、自身の考え方を共有する保守系の野党勢力が存在しても、「乗っかる船がない」状況を危惧している。つまり、自民党内の保守派が勢力を失えば、国会でその意見を反映させる場が失われるという危機感である。この話は選挙期間中には訴えづらいが、デイリーWiLLの視聴者のようにリテラシーの高い層には理解してもらえるだろうと期待を寄せた。「自民党、保守なくなっちゃったらもう完全にリベラル化してしまって、そしたら野田さんと石破さんで組んでてなったら逆に遠回り」になることを避けたいという思いを語った。

長尾氏は、「僕らがそれを口にすると『脅すきか』とかよく言われる」と述べつつも、「普通にそういう流れになっちゃうから一緒に食い止めませんか」と訴え続ける。そして、自民党が嫌いな人こそ「是非2番目の投票、長尾孝志と書いていただければ」と呼びかけた。「自民党は嫌いでも長尾孝志を嫌いにならないでください」と述べ、候補者個人の資質を見て判断してほしいと強調した。長尾氏は「安倍さんの意思を継ぐ」という表現が軽々しく使われることへの懸念を示しつつも、「でもそこにしかない」と、今の日本の答えが安倍氏の意思を継ぐことにあるという信念を改めて示した。

はたして、長尾たかし氏は国政に復帰し、日本の保守政治にどのような影響を与えるだろうか――。

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