元大阪府知事の松井一郎氏が、先日行われた東京都議会議員選挙の結果を分析し、来る7月の参議院選挙への影響を予測する。特に、石丸新党の「惨敗」とされる結果の裏に隠された戦略と、東京選挙区における石丸氏の可能性について独自の視点から解説する。
元大阪府知事の松井一郎氏は、7月に行われる参議院選挙の予測について自身のYouTubeチャンネルで語った。先日終了した東京都議会議員選挙の結果が、その予測の重要な要素であるという。特に注目された石丸新党(石丸さんの再選の道)については、「僕は思うのは石丸さん結果をしっかり出したのかなと思ってます」と、一般的なメディアの捉え方とは異なる見解を示した。
松井氏は、自身と石丸氏の政治的考え方の違いを認めつつも、石丸氏の今回の選挙戦略について分析する。
石丸氏が「立候補させることが目的で当選させることっていうのは石丸さんの目的にはま薄かったのかな」と推測し、東京都議会という中選挙区において、複数の候補者を擁立したことが票の分散を招いたと指摘する。「候補者1人1人に有力な講演会があるわけではありません」とし、石丸氏の知名度で戦っているため、複数擁立すれば票が割れるのは当然であると述べた。
メディアが「石丸さんところ全員落選というのがね見出しになってる」と報じる一方で、松井氏は「それを全て足し合わせると40万票を取ってるんですよ」と、その得票数を強調する。確かにこれは、維新の会の8万票や、躍進したとされる賛成党の11万7000票を大きく上回る数字だ。
この40万票は「東京の中で行くとはっきり40万票は固めてきた」と評価し、石丸氏が参議院選挙に向けて「議会選挙でどの程度票が取れるのかっていうね、そういうところ知りたかったというかね」と、都議選が参院選に向けた試金石であった可能性を示唆した。
次の東京の参議院選挙(6議席)の行方については、自民党は弱体化したとはいえ「80万票は取ってる」ため、1議席は当選させるだろうと見込む。公明党も「これはもう組織ですからね」と、都議選で減らしたとはいえ参院選では「間違いなく取ってきます」と断言し、50万票を超える得票を見込んでいる。共産党と立憲民主党もそれぞれ1議席は堅いと見ている。
そして、その次に得票が高いのは「石丸さんとこなんですよ」と、石丸新党の可能性を指摘した。さらに、国民民主党が36万7000票であることから、「参議院というね国政選挙のこれもまさに政党選挙になります。そこで行くと自民、公明、共産、立民、国民で、石丸さんがところが今非常に可能性が高い」と述べ、石丸新党が東京選挙区で議席を獲得する可能性が高いとの見方を示した。
一方で、参政党については「右のもう本当に右の端っこの方にいるわけで」と位置づけ、都議選で3議席獲得したことについては、右派層の受け皿となった結果であると分析した。しかし、国政選挙となると「複数の右的思想の人達もこれ出てくるわけだから、選択肢が参政党に偏るということもないんでしょう」と、参政党が参院選で都議選と同様の勢いを維持するのは難しいとの見解を示した。
東京都知事である小池百合子氏の影響についても言及した。都民ファーストの会が都議選で最も得票した政党であり、小池氏が都知事であることから、都議会において自身の政策を実現するためには、都民ファースト、公明党、自民党が小池氏の与党会派となる。小池氏は今回の参院選で都民ファーストの候補者を擁立しないため、「自民、公明、それから玉木さん、元々小池さんとはそんな悪い仲じゃないからね。この3党に対して小池さん自身は支援するんじゃないかなと」と予測した。小池氏の応援によって、都民ファーストの約100万票がこれらの政党に流れる可能性があるという。ただし、「石丸さんとこには絶対行かない」と断言し、維新の会も小池氏とは距離があるため、維新の会が東京で議席を獲得するのは難しいとの見方を示した。
松井氏は、「参議院選挙というのはどうしても都議会の結果っていうのが非常に大きく反映されるものになります」と、都議選の結果が参院選に与える影響の大きさを強調した。
今回の都議会選挙の結果は、来る参議院選挙に大きく影響するだろう。特に、石丸新党の得票数から見る東京選挙区での存在感は無視できない。小池都知事の動向もまた、各党の得票に大きな影響を与えるだろう。果たして、松井氏の予測通りに参議院選挙は進むだろうか――
[引用元]【参院選選挙2025】都議選の結果を受け東京選挙区の行方を大予想(https://www.youtube.com/watch?v=-Xa2yJ4Upfs)
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