日本共産党書記局長・小池晃が語る!参院選惨敗は「自民党政治への不信任」──新体制で消費税減税を最優先に

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日本共産党書記局長の小池晃氏は、2025年7月28日の会見で、今回の参議院選挙の結果を「これは自民党政治への審判だ」と明確に位置づけた。議席数は減少したものの、平義子議員を団長とする新体制で「共産党ここにありという存在感を示すような論戦に取り組んでいきたい」と意気込みを表明。最優先課題として消費税減税を挙げ、「直ちに消費税減税の議論を始める。検討作業に入るということが今国会がやるべき最大の仕事」だと強調した。自民党内の首相交代論に対しては「自民党の中で首相の顔が変わったからと言って解決する問題では全くない」とし、他の野党に対し「自民党政治を終わらせるのか、それとも自民党政治を助けるという立場に立つのか」と今後の立ち位置を問うた。

参院選結果は「自民党政治への不信任」:新体制で国会論戦へ

日本共産党書記局長の小池晃氏は、2025年7月28日に開催された参議院日本共産党議員団の新体制発表会見で、先の参議院選挙の結果と今後の国会活動に対する決意を表明した。

今回の参議院選挙における有権者の審判を、小池氏は「これは自民党政治への審判だ」と明確に位置づけた。その理由として、「裏金政治」、および「国民不在の物価高対策に無為無策」、「アメリカ言いなり外交」といった自民党政治全体に対する国民の不満を挙げた。

議席数は減少したものの、日本共産党参議院議員団は平義子議員を団長とする新体制で、「全力で国会での活動にあたって」いく決意が表明された。単独での予算を伴わない法案提出権や、本会議での質問機会の大幅な制約があるものの、委員会での発言機会は変わらない点を強調。「質問時間が減ったとしても濃密な国会での質問質疑をやっていく」ことで、「共産党ここにありというそういう存在感を示すような論戦に取り組んでいきたい」と意気込みを表明した。新団長の平義子氏については、3期連続で東京選挙区当選という「大戦を勝ち取ってきた力量も試され済みの政治家」としての評価から選出されたと説明。「平義子団長の元で一致結束しで取り組みたい」と述べられた。

また、山下氏や井上氏といったベテラン議員の議席喪失は「痛恨」としながらも、新当選者の白川氏(香川県選出)については、「香川から共産党の国会議員が出るのは史上初めて」であり、「試され済みの政治家」として、特に社会保障分野での活躍が期待されていると語った。当選した5名は「ベストメンバー」であるとの認識を示した。

首相交代論は「国民不在の党内抗争」

自民党内で持ち上がっている首相の交代論について、小池氏は「自民党の中で首相の顔が変わったからと言って解決する問題では全くない」と述べ、問われているのは「自民党政治の転換、自民党を終わらせることが問われている」と強調した。

党内での首相交代を主張する勢力については、「裏金問題のを責任を持ってる人たちばっかり」であると指摘し、「自ら責任を問うべきではないかな、天に唾すようなものではないかな」と批判。自民党内の動きは「国民不在の党内抗争としか言いようがない」と厳しく評価した。内閣不信任決議案への対応については、「野党第1党である立憲民主党が判断する問題」とし、その判断を受けて検討する姿勢を示し、言及を控えた。

最優先課題は「直ちに消費税減税」

小池氏は、国会が最優先で取り組むべきこととして、消費税減税を挙げた。「全ての野党が消費税の減税ということを掲げて選挙戦った」点、さらに「日経新聞の調査」で「自民党の候補者の4割が消費税の減税ないし廃止を掲げていった」点を挙げた上で、国民の意思に応える形で「直ちに消費税減税の議論を始める、検討作業に入るということが今国会がやるべき最大の仕事」であると強調した。自民党に対しては、「党内抗争に明け暮れてるような場合ではない」と強く牽制した。

日本共産党は「自民党政治を終わらせるという国民の民意に答えて、国会での論戦に望んでいきたい」と述べた。

他の野党に対しては、「自民党政治を終わらせるのか、それとも自民党政治を助けるという立場に立つのか。あるいは外国人に対する差別、排外主義というような方向に日本の政治を進めていくのかっていうことが問われている」と、今後の立ち位置を問うた。

日本共産党書記局長の小池晃氏の会見からは、参議院選挙の結果を「自民党政治への不信任」と捉え、新たな議員団体制で攻勢に出る強い決意がうかがえる。特に、消費税減税を最優先課題とし、他の野党に対し「自民党政治を終わらせるのか」という踏み絵を迫る姿勢は、今後の国会論戦の行方を大きく左右するだろう。はたして、共産党が掲げる「共産党ここにあり」という存在感は、国民にどこまで響くのだろうか――。そして、他の野党は、この問いにどう応えるのだろうか。

日本共産党書記局長・小池晃が語る!参院選惨敗は「自民党政治への不信任」──新体制で消費税減税を最優先に

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