弁護士の北村晴男氏が、参院選に日本保守党から出馬した理由について語った。現政権、特に「石破左翼政権」による経済政策や外交への危機感を表明し、「このままでは日本が壊されてしまう」と強く訴える。また、自身を政治の道へ導いた安倍晋三元総理への深い敬意と、メディアの印象操作に対する反論を展開。共同親権や選択的夫婦別姓を巡る議論を通して、日本が直面する文化的・社会的な課題と、保守政治家の使命について熱く語る。
危機感からの一歩:なぜ自民党ではなく日本保守党なのか
令和7年7月7日、北村晴男氏は日本保守党の比例代表候補として参院選出馬の理由を語った。現在の石破政権を「石破左翼政権」、あるいは「石破左翼増税政権」と呼び、「このままでは日本が壊されてしまう」という強い危機感が立候補の最大の動機だと述べた。
国内問題においては、現政権が「絶対に減税はしないんだ」と緊縮財政を堅持していることを批判。安倍元総理が積極財政を推進し「その辺よく理解されていて、一生懸命やってくれました」と評価したのに対し、石破政権の政策は「日本の経済、永久に良くならない」と断じた。経済が停滞すれば国防予算も回せず、国民の手取りも増えないため、日本の安全について考える余裕すら生まれないと警鐘を鳴らす。
外交面についても、「1から10までやることなすこと『何してんすかあんた』『何してるんですか』」と厳しく批判した。安倍元総理が「世界の中心で輝いていました」と外交手腕を称賛し、自由で開かれたインド太平洋戦略のような「戦略」を示せたのに対し、石破政権はその全てを否定しているかのような姿勢であり、「日米同盟」という日本の安全保障にとって最も重要なものを「お前壊したいのか」とまで言い放った。
自民党ではなく日本保守党から出馬した理由について、北村氏は「自民党で出るぐらいなら別に出る必要が1ミリもないわけですよ」と明確に述べた。自民党から出るということは「自民党に政権を任しておけば日本は安泰、日本人が幸せになれると思ってる」ことであり、自身は「元々国会議員になりたいと思ってたわけじゃない」と語る。日本保守党の政策が自身の価値観と最も合致し、「これを本当に実現できれば日本が日本文化を保ったまま存続していける」と信じるからこそ、出馬を決意したと明かした。
安倍元総理への敬意とメディアとの戦い
北村氏は、安倍晋三元総理への深い敬意を示し、参院選出馬の決意も安倍氏の存在が大きく影響していると語る。特に、2015年の集団的自衛権の行使容認を含む安保法制を巡る議論で、安倍氏が「左派メディアの攻撃を覚悟しながら、支持率が下がることも覚悟しながら、それでもやるべき国のために必要と言ってやりました」と説明し、その「めちゃくちゃな攻撃」の中で安倍氏が日本のために戦ったことを評価した。
また、森友・加計学園問題や「桜を見る会」など、安倍政権を巡る一連の疑惑報道についても言及。「森友学園に100万寄付しただろ」という寄付を叩くという「狂ってるな」と感じた攻撃や、加計学園問題での前川元事務次官の「疑惑があります、疑惑があります」という発言に対し根拠のない報道を批判した。当時の愛媛県知事が「獣医学部の新設を認めなかった文科省のやり方がこそ間違いだ」と国会で証言したにもかかわらず、オールドメディアが「全く報道なかった」ことを指摘し、「お前ら免許もう剥奪せえよと。そんなの放送法違反だろう」と強く非難した。
北村氏は、当時自身がメディアに出る立場を利用し、「オールドメディアの批判がもう馬鹿げてるよと。『そんなわけないだろう』ということを発信することが安倍さんに対するかつそれが結局日本のためになると思えた」と語った。しかし、現在では「そういう政治家が1人もいない」と述べ、「自分が国のためになることって何かとなると、もうこれこれもう国会の中に入って暴れ回って、それをSNSで発信して。なるべくそれを説得力のある形で発信して世を動かす以外に、日本を変えることはできないなと」と、国会議員としての使命感を語った。
家族と社会の在り方:共同親権と選択的夫婦別姓の背景
共同親権を導入する民法改正を巡る議論で、参政党の梅村瑞穂参議院議員とエールを交換したことについて、北村氏は日本の民法が長年「離婚をしたら、片方だけが親権を持つ。だから片方と片方の親、親権持たなかった親と子供との絆が壊れても構わないという法律」だったと説明した。これは「とんでもない悪法」であり、両方の親が子供を見守る「当たり前のこと」をできるようにすべきだと訴える。共同親権に反対する声が「女性の権利が守れないんだ」「元夫から暴力を受けるんだ」と主張するのに対し、「それ完全にお父さんとお母さんが会わなきゃいいんですよね」と、本質からずれた議論だと指摘した。
さらに、共同親権に反対する左翼活動家、特に新左翼と呼ばれる人々の本音は、「家族というのは男性支配の組織だ」という考えに基づいていると暴いた。彼らは「離婚はその男性支配の組織からの女性の解放運動である」と認識しており、子供が親の価値観を受け継ぐと革命に賛同しないため、「親と子をはっきりと切り離す、家族を解体することが彼らの革命に向かってのまず第一歩」なのだという。
そして、選択的夫婦別姓法案についても、「彼らが本当に考えてるのはそこなんです」と、家族解体という目的が根底にあることを指摘した。苗字を変えることの不便さを主張する段階から、「女性のアイデンティティを守るんだ」と言い始めたことは「嘘っぱちです」と断言し、最終的には「戸籍なんかいらない」という考えにまで至ると警告した。
北村氏は、自民党の一部の議員がメディアの評価を気にして「女性を守るんだ」といった左翼的な主張に乗りがちであることを指摘。「そっちに行けばメディアが褒めてくれるもんね」「自分の議席も守れるもんね」という動機があることを明かした。安倍元総理は、LGBT法案や夫婦別姓に「絶対ダメだ」と言い、「そういう何も考えてないただメディアに受けるかもしんないなと言ってあっちに行く人たちを『バカたれこっち来い。何やってんだお前は』と」と、安倍氏の存在が日本を守っていたことを強調した。
北村晴男氏の出馬は、現在の日本が多層的な危機に直面していることの現れだ。政治、経済、外交、そして社会や文化の根幹に至るまで、様々な問題が複雑に絡み合っている状況で、彼は弁護士としての専門性と強い信念を持って立ち上がった。国民が「閉塞感しか感じず、どこに投票していいのかわからない」と感じる中で、北村氏のような存在が、日本の未来を憂う人々の希望となり得るだろうか――。
コメント
色々と述べているようですが、参政党から票を奪うのが本当の目的かもしれません。少なくとも行列時代は左翼的な考え方をされていたようなので。