埼玉県議会議員の諸井真英氏が、自身のX(旧Twitter)でバズったというクルド人問題に関する現地視察での出来事について、「デイリーWiLL」のYouTubeチャンネルで詳細を語った。視察中にクルド人に追いかけられ、警察署に逃げ込む事態になったこと、そしてその後のテレビ番組での報道の偏りについて、諸井氏が感じた問題点を明らかにした。
緊迫の現地視察とメディアの「パラレルワールド」
諸井氏によると、6月2日に有志の地方議員らと共に、川口市周辺のクルド人が経営するヤードや、外国人問題全般に関する現場を視察した。その際、「クルド人の経営するヤードの前を通ったら、そのクルド人に車で追っかけられた」という。約5kmを15~20分にわたり執拗に追いかけられ、警察署の駐車場に逃げ込んだところ、3台の車に囲まれ、5~8人ほどのクルド人が車から降りてきて「罵声をずっと10分ぐらい叫び続けている」状況だったと語る。この現場にはいなかった諸井氏だが、動画を見て「かなり緊迫感のあるというか、圧迫感のある」内容だったと感じた。
このクルド人問題について、諸井氏はSNSと大手メディアの扱いに「パラレルワールドみたい」な状況があることを指摘した。ネット上では「迷惑行為であったりだいぶ恐怖を覚えるような行動を繰り返してる」という声が上がる一方で、「NHKを始めとする地上波含めて新聞もその辺りはやっぱクルド人はそんな悪い人たちじゃないんだと」と報じているという。
偏向報道の実態と「劇団クルド」
特にメディアの偏向について、諸井氏は具体的な事例を挙げて批判した。「オールドメディアと呼ばれる地上波のテレビあるいは新聞ですね。産経新聞を除く新聞はクルド人イコールかわいそうな人たち」として報じていると語る。彼らは、クルド人が国を持たない民族であることや、難民申請をしていること、仮放免状態であることを強調し、「とにかくかわいそうという論調」「迫害されているとか」という見方をしている。しかし、難民認定されたのは900件の申請に対し「今まで認められたのは1人だけ」であることや、トルコでテロ組織とされているPKKが活動終了宣言をしていることなど、実態とは異なる報道がされていると指摘する。
さらに、地元住民からは「ゴミ出しから始まってですね。公道を汚す」「騒音はひどい」「違法行為、犯罪率っていうのも日本人の30倍ぐらい高い」といった声が上がっているにもかかわらず、これらの迷惑行為や犯罪行為は「一切あの報道しないで」いるという。諸井氏は、今年14歳の中学生をレイプし逮捕、釈放後に再び12歳の少女をレイプして逮捕されたクルド人男性の事件についても「トルコ人、クルド人の犯罪というのを一切メディアは報道しない」と憤りをあらわにした。
諸井氏が特に問題視したのは、田村淳氏がMCを務めるABEMA TV(アベマTV)の番組での報道内容である。6月10日に放送された番組では、カーチェイス事件に遭った高木県議と川口市議が出演し討論したものの、「ほぼ全てがですね、クルド人の味方というか。お前らがアポ取らないで行ってるからだろうとか」と、議員側の視察に非があるかのような論調だったと語る。
また、番組内で流されたクルド人の現地取材映像についても、諸井氏はその欺瞞を暴いた。ヤードの経営者らが「今トラブルはない」と話す様子が流されたが、諸井氏は「トラブルを起こしてる人にですね、今あなたたちはトラブルを起こしてますかって、聞いてないって言うに決まってる」と反論。さらに、クルド人によるボランティアパトロールの映像が流され、淳氏が「いいクルド人もいるんだ」と紹介したが、そのボランティアの中には、昼間に議員の車を取り囲み怒鳴っていた人物や、ランボルギーニなどの高級車を乗り回し、暴行罪で逮捕歴のある人物、さらにはトルコ政府からテロ団体と指定されているPKKの構成員で資産を凍結されている人物が含まれていたと明かした。諸井氏はこれを「あまりにも稚拙すぎないかな」とし、ゴミ拾いも「『絵を取るからちょっとやって』とかそういう可能性もある」と指摘、「劇団クルド」という言葉が頭に浮かんだと述べた。
番組に出てきた「川口に外国人問題ありませんよ。平和ですよってこんな暮らしやすい町はないんですよ」と話す女性についても、諸井氏は「戸田市の市議に出ている方で」「外国人を支援する団体ですね。一言で言うと左翼活動家のような女性」であると語り、戸田市議選に出ている時点で川口に16年住んでいるというテロップも「怪しい」とし、キャスティングが「意図的なのか」と疑問を呈した。これらの事実がSNS上で露呈し、「番組の心憑性っていうのがもう非常に揺らいでしまうというか、信頼性がもうない」と厳しく批判した。
埼玉県議会議員の諸井真英氏が語ったクルド人問題は、現地での緊迫した経験と、大手メディアによる偏向報道の実態を浮き彫りにした。特にABEMA TVでの「仕込み」ともとれる番組構成は、情報源としての信頼性を大きく揺るがすものだ。諸井氏は、地元住民が苦しんでいるにもかかわらず、その声がメディアに届かない現状に憤りを感じている。このような状況が続く限り、問題の解決は困難だろう。
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