政治学者・岩田温が警鐘を鳴らす!石破談話がもたらす「後世の汚点」

国内政治

政治学者の岩田温氏が、石破茂氏が終戦記念日前後に発表する可能性のある「石破談話」について、その深刻な影響を分析する。村山談話を超える謝罪談話となる可能性を危惧し、日本の歴史認識に大きな「後世の汚点」を残しかねないと警鐘を鳴らす。

終戦記念日を巡る「石破談話」の危険性

石破氏が終戦記念日前後、あるいは9月2日の降伏文書調印日に「談話」を出す可能性が指摘されている。たとえ「メッセージ」という形であっても、海外から見れば日本の首相による発言として「談話」と同等に受け止められる可能性が高い。

岩田氏は、もし石破氏がこの談話を出せば、国内では言い訳できても「海外では通用しない」と語る。これは、過去の河野談話のように、首相交代間際に「悪業」として出されることへの懸念も含む。

もし石破氏がこの談話を出せば総理を辞任するつもりなのかという推測もなされているが、現状では続投の意向が強いと見られている。

石破氏の思想的背景と「とんでも本」

石破氏の歴史認識に影響を与える人物として、半藤一利氏と保阪正康氏の名前が挙げられている。岩田氏は、穂坂氏の著作にある「戦争中の日本は共産主義国家よりも閉鎖的な情報支配国で、共産主義国家より悪い」という記述を厳しく批判する。

スターリン統治下のソ連で何百万人もの餓死者が出たことを引き合いに出し、このような極端な歴史認識が石破談話に影響を与えることへの危機感を示している。穂坂氏の著書「なぜ日本は間違ったのか」については、「なぜ私は間違ったのか」と改題すべきだという皮肉を述べている。

岩田氏によれば、このような「とんでも本」が書店で売れ筋である一方、自らの著書「人種差別から読み解く大東戦争」が、一部の書店で「この世界の片隅に」のような地味な場所に置かれている現状が不満だという。

書店では、半藤一利、穂坂正夫、高橋源一郎といった左派系書籍が偏重して置かれていることが指摘されている。毎日新聞や寺島実郎、伊勢崎賢治、さらには加藤陽子といった学者などが、石破談話の支持者として水面下で動いている可能性も示唆している。

自民党内の現状と石破氏の今後

世論調査では石破氏の支持率が上がっているとされるが、岩田氏はこれを「メディアが必死に石破氏を支持している」ためだと見ている。

自民党内では石破氏の続投を許さないだろうという見方がある一方、彼を降ろせる人物が「党内にいない」という問題が指摘されている。これは岸田前総理が派閥を壊した結果であると分析している。

もし石破氏が総裁選に再出馬すれば、誰も対抗馬として手を挙げない可能性すらあると懸念されている。また、菅義偉元総理のように「推薦人が集まらない」事態も想定されている。

村山談話を超える危険性

岩田氏は、石破談話が「村山談話」を超える謝罪談話になる可能性を危惧している。特に「有識者が書いたのではなく、総理自らが執筆しかねない」という点が強調され、それが「後世の汚点」となりうると警告している。

韓国の元慰安婦支援団体代表であるユン・ミヒャン氏が世界的に動いていることと、石破談話が連動している可能性も示唆している。

はたして、石破氏は「石破談話」を強行し、日本の歴史認識に「後世の汚点」を残してしまうのだろうか――。

政治学者・岩田温が警鐘を鳴らす!石破談話がもたらす「後世の汚点」

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