自由民主党総裁・石破茂が語る!参院選「大敗」の責任と「続投」の意向──国民世論と党内の「権力闘争」の狭間で

国内政治

自由民主党総裁の石破茂氏は、参議院選挙での大敗を受け、自民党の両院議員懇談会で議員らに深く謝罪した。石破氏は「政治的空白を生むことを避けるため、責任を果たす」と、続投の意向を改めて表明した。森山幹事長が辞任を示唆したことについては、「幹事長のご判断としておっしゃったこと」と述べ、自身の言及を避けた。党内からは続投を求める声と辞任を求める声が上がり、「完全に権力闘争になってきたな」と自民党幹部は評している。石破氏は「国民世論というものと我が党の考え方というものが一致することが大事である」と述べ、国民の意見を総合的に踏まえて判断する意向を示した。

参院選「大敗」の責任と「続投」の意向

石破総裁は、参議院選挙での大敗について冒頭で議員らに深く謝罪した。その上で、「政治的空白を生むことを避けるため、責任を果たす」と述べ、続投の意向を改めて表明した。4時間以上にわたる丁寧な議論が行われ、多くの議員から様々な意見が出たことを認め、「これをよく踏まえて今後適切に判断をしていきたい」と語った。自身の続投方針については「果たすべき責任を果たしていきたい」と述べており、現時点での変更はないことを示唆している。

また、外交政策、特に日米間の関税交渉の合意とその着実な実施について、内閣として「重い」責任を負っていると強調した。そして、「国民世論と我が党の考え方が一致することが大事である」と述べ、国民の意見を総合的に踏まえて判断する意向を示した。

森山幹事長の辞任示唆と石破総裁の反応

森山幹事長は、参議院選挙の検証を行うため、党内に「参議院選挙総括委員会」を設置する考えを示した。8月中を目途に報告書を取りまとめ、その段階で自身の幹事長としての責任について「明らかにしてまいりたい」と述べ、辞任の可能性を示唆した。

これに対し、石破総裁は森山幹事長のこの発言を「幹事長のご判断としておっしゃったこと」と受け止め、自身が言及すべきではないとの考えを示した。しかし、石破総裁は森山幹事長に対し、「この政権発足以来、本当に国会対策の面においても、党運営の面においても、本当に良く献身的に支えていただいた」と心から感謝の意を表明した。

党内の意見の対立:「権力闘争」の様相

懇談会では、議員から「引き続き頑張ってほしい政治空白は良くない」という意見と「やはり責任を取るべきだ」という両方の意見が出た。旧茂木派、旧安倍派、麻生派の議員を中心に、石破総裁の辞任につながる議決権のある両院議員総会の開催を求める署名活動が進められている。自民党幹部はこれを「完全に権力闘争になってきたな」と評している。

落選した佐藤正久参議院議員は、自身の力不足を認めつつも、「党には執行部の刷新が必要だ」と訴えた。一方、当選した自民党の鈴木宗男議員は、石破総裁の退陣よりも「裏金問題のけじめをつけることが必要」との考えを示し、「今こそ自民党が初心に帰って国民の信頼を得るにはどうしたらいいか、そういった前向きな議論をすべき」だと述べた。

その他の主要な出来事と「80年談話」への言及

「80年談話」について、自身の考えを表明するかどうか問われた石破総裁は、「80年というのは一つの区切りだと思っております。今までの談話の積み重ねというものも踏まえながら適切に判断をすることが大事だと思っております」と述べたが、自身の手で示すかについては明言を避けた。

石破茂総裁は、参議院選挙の大敗という厳しい状況の中で、自らの続投意思を表明しつつも、党内の意見対立と国民世論の複雑さに直面している。森山幹事長の辞任示唆は、党内の混乱に拍車をかける可能性がある。果たして、石破総裁は党内の「権力闘争」を乗り越え、「国民世論」の支持を取り戻すことができるのだろうか――。そして、今後、日本の政治はどのような道を歩むことになるのだろうか。

自由民主党総裁・石破茂が語る!参院選「大敗」の責任と「続投」の意向──国民世論と党内の「権力闘争」の狭間で

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