メンタリストDaiGo氏が、自身のYouTubeチャンネルで「投票してはいけない政治家の見抜き方」を科学的根拠に基づいて解説する。氏は特定の政治思想を推奨せず、政治家には期待しないタイプだと前置きしつつも、投票の重要性を強調する。最も警戒すべきは「感じのいい政治家」であり、彼らは「笑顔の裏で有権者を翻弄するテクニック」を使うと指摘。非現実的な公約、他者への責任転嫁、不透明な説明責任、平気で嘘を繰り返す、そして「ダークトライアド」の特性を持つ政治家を避けるべきだとし、それぞれの具体的な見抜き方と科学的根拠を提示している。
「感じのいい政治家」に要注意!科学が暴く投票してはいけない政治家の特徴ベスト5
メンタリストのDaiGo氏が、自身のYouTubeチャンネルで「投票してはいけない政治家の見抜き方」を科学的に解説した。政治家には期待しないタイプだというDaiGo氏だが、投票の重要性は認識している。そして、意外なことに「一番気をつけなくちゃいけないのが、感じのいい政治家」だと指摘する。彼らは「笑顔の裏で有権者を翻弄するテクニック」を使うからだという。今回の解説では、科学が暴く投票してはいけない政治家の特徴ベスト5が発表された。
第5位:非現実的な公約に要注意
第5位は、「非現実的な公約に要注意」である。具体的な方法を何も示さずに「消費税ゼロで社会保障も充実させます」といった「バラ色の未来をうたう公約」を掲げる政治家には注意が必要だ。DaiGo氏は「実現不可能な約束をする奴ってのはハッキリ言ってクズ」だと断言する。
2024年のセントルイス・ワシントン大学の研究でも、政治家は「あえて無理な公約を出しておひとよし層」の支持を狙うことが分かっている。これは「有権者の願望を逆手にとって支持を誘導する戦略」であり、占い師が都合の良い未来を語るのと同じ構造である。対策としては、「障りが良すぎる話ほど疑った方がいい」と語る。具体的な達成方法やリスクを明示しない公約を掲げる政治家は「うまく騙されてますからね」と警鐘を鳴らした。
第4位:他者への責任転嫁、スケープゴート
第4位は、「他者への責任転嫁、スケープゴート」である。問題の原因を「何でも他人のせいにスピーチする人」は避けるべきだ。「不況の原因は自民党のせいだ」といった「根拠なき犯人探し」をする政治家だ。DaiGo氏は、たった一人の人間が国を悪くできるなら、たった一人のヒーローが国を良くできるはずだが、そうはならないと指摘し、それは「集団の愚かさ」が働いているからだという。
権威主義的なリーダーほど「悪い現実から目をそらすためにスケープゴート、身代わりの悪者みたいなものを仕立てる」傾向がある。これは心理学でいう「攻撃の置き換え」というテクニックであり、怒りの矛先を違う人に向けることで、自分は違うという印象を与えるのだ。DaiGo氏は「日本が悪くなったのはもちろんリーダーが悪いのもありますけど。そのリーダーに投票し続けたバカな国民の皆様が悪かったってのもあります」と、有権者自身の責任にも言及した。
第3位:不透明で説明責任を果たさない
第3位は、「説明責任を果たさない」政治家である。政治と金の問題や官房機密費など、お金に関して、「情報公開を渋るってのは赤信号」だとDaiGo氏は語る。やましいことがなければ公開した方が支持を得られるにもかかわらず、そうしないのは「自分もなんか使ってるんでしょうね」という推測が成り立つ。
イギリスのクインズ大学ベルファスト校の2023年の研究でも、政治家の資金の「透明化が投票者の高めるってことが研究出てる」という。透明性の欠如は「政治不信を高めてくれちゃうし、腐敗認知も高めてくれて、しかも社会的な信用も失っちゃう」と科学的メカニズムを解説した。対策としては、政治家の収支報告や政策の根拠開示をチェックし、中身のない「パッケージワード」を使う政治家には「投票しないのが大事」だという。
第2位:平気で嘘を繰り返す
第2位は、「平気で嘘を繰り返す」政治家である。「発言の整合性がなくて事実と異なること平然と言う人」や、「コロコロコロコロ発言変えちゃう人」は避けるべきだ。例えば、原発問題で矛盾した発言をするようなケースが挙げられる。
スペインの調査では、816人の市長を対象にコイン投げゲームで正直さを試したところ、多くの市長が「平然と嘘をつき」、その傾向が「次の選挙での再選率の高さと相関しちゃった」という研究結果が出ている。これは「嘘つきほど選挙で生き残る」という衝撃的な事実を示している。対策として、過去の発言と現在の発言が矛盾していないか、嘘をついた履歴はないかなどを「ファクトチェックする」ことが重要だと述べた。
第1位:ダークトライアド(ナルシスト・マキャベリスト・サイコパス)
そして第1位は、「ダークトライアド」の特性を持つ政治家である。ダークトライアドとは、「ナルシスト、マキャベリスト、他人を操作しようとするって性質で、最後がサイコパス、共感欠如」の3つの特徴を指す。この3拍子が揃った政治家が「最も危険」だという。
世界40カ国にわたる研究では、ダークトライアドを持つ政治的リーダーほど「反対派への敵意がすごい」ことが分かっている(アムステルダム大学2025年の研究)。彼らは「強烈な煽動で社会の分断を深める」傾向がある。例えば、「与党が、与党が、みたいに言う人たち」がこれに該当する。このような人物は「脳がバグっちゃってる」状態であり、「権力を維持するためだったら多くの国民が苦しんでも、倫理感が損ねても平気でそれをやる。嘘とか恫喝とかもないって傾向がある」とDaiGo氏は解説した。
やたら権力主義的で、特に選挙活動以外の時に「他人への共感がかけた振舞いをするリーダー」は「NG」であり、カリスマ性があるように見えても近づかない方が良いと警鐘を鳴らす。
DaiGo氏が提示した「投票してはいけない政治家の見抜き方」は、科学的な知見に基づいた、私たち有権者が政治家を判断する上で非常に重要な視点を提供するものだ。特に「感じの良い政治家」の中に潜む危険性や、「ダークトライアド」といった特定のパーソナリティ特性が政治に与える影響は、これまで直感的に感じていたものの、明確な形で提示されることは少なかったかもしれない。私たちの投票が、より良い社会を築くための第一歩となるよう、DaiGo氏の提言を参考に、候補者の言動の「一貫性とか、透明性とか」、そして「具体的な方法とか科学的根拠が浅いようなこと」がないかを、自身で「ファクトチェックする」必要があるだろう。
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