青山繁晴、フェンタニル問題を語る──「これは国家の危機」日本が直面する麻薬汚染の実態

青山繁晴、フェンタニル問題を語る──「これは国家の危機」日本が直面する麻薬汚染の実態 国内政治
青山繁晴、フェンタニル問題を語る──「これは国家の危機」日本が直面する麻薬汚染の実態

参議院議員の青山繁晴氏が、米国を中心に深刻化する合成麻薬フェンタニルの問題について語った。2mgで確実に死に至るという強力な麻薬が、中国やメキシコ経由で日本にも流入している可能性を指摘し、「フェンタニル・ショックは国家の危機」だと警鐘を鳴らした。

米国を蝕む「フェンタニル・ショック」と日本の関与

参議院議員の青山繁晴氏は、米国で猛威を振るう合成麻薬フェンタニルの深刻な状況について語った。米国麻薬取締局(DEA)の動きに触れ、「2mgで確実に人が死ぬ」フェンタニルの恐ろしさを強調した。ヘロインやコカインとは比較にならないほどの致死性を持つこの麻薬により、すでに米国では「11万から12万のアメリカの人が既に死んでる」という。

青山氏の分析によれば、このフェンタニルの製造・流通にはメキシコのカルテルが深く関与しているが、その原料や一部の製造は中国が握っている。そして、驚くべきことに、このフェンタニルが日本を経由して米国に送られている可能性があるという。青山氏は、日経新聞の報道を引用し、「日経は名古屋を強調してるけど私が調べていったら元々は那覇です」と指摘。那覇に中国系の拠点が作られ、そこが出先機関のような形で名古屋に拠点を持ち、日本を経由したフェンタニルの流通に関わっていると推測した。

米国が日本からの輸送物に対して警戒を緩める傾向があるため、「チェックが甘い甘くなるんですよ」と語った。この状況は「私たち日本がいかに信じられてきたか」の証拠でもあるが、DEAは日本の通関のおかしさに気づき始めているという。特に中国は「日本人を運び屋に使う」ことに着目しており、これが日本の問題意識の根幹にあると述べた。

「国家の危機」としてのフェンタニル問題

青山氏は、フェンタニル問題が単なる麻薬問題ではなく「日本国家の危機」であると強く訴える。「医療用で作ってたものですから、使い方分量を特に謝るとそれ死に至るんで」と、本来医療用であるフェンタニルの危険性を指摘した。

日本国内でもフェンタニルの流通ルートが作られつつある可能性に触れ、「流通を止めないといけないです」と危機感をあらわにした。この問題に対する日本の「警戒心のなさ」を批判し、法務省や警察庁だけでは対応しきれない複雑な問題であることを強調。「国家存亡の危機ですよ」と、その甚大さを訴えた。

日経新聞の報道についても言及し、「僕が事件記者でしたで特記者でしたでもその時に警戒したのは読み入れは事件の読み入れって自分から言ってたけど僕はあんまり警戒してなかっあんまり気にしたことはない」と述べ、社会部が意外な力を発揮したと評価した。「日経の社会部が動き出すと僕は1番警戒したんですけど、今回の記事はその典型ですよ」と、その取材力を高く評価した。日経の記事によってDEAですら把握できていなかった「死亡者」の名前までが判明したことは、「かなりこの日経の記事が出て動きは止まってます」と一定の効果があったことを示唆した。

「戦う」日本の覚悟と国際社会の協力

青山氏は、このフェンタニル問題に対して日本が「戦う」ことの重要性を強調する。那覇や名古屋に作られた拠点を「全部叩きつぶしていかなきゃいけない」と述べ、「超党派も含めて手を組んで政府を動かさないといけない」と提言した。

米国が中国に対し、関税という形でフェンタニル問題への圧力をかけていることにも触れ、「チャイナはやめないんですよ」と中国の姿勢を批判した。最終的には「責任はやがて日本にどっと集まるようになる」と、日本がこの問題に主体的に取り組まなければならないことを示唆した。

青山氏が自身の著書『叩かれても叩かれても』で語るように、困難な状況に直面しても「めげずに」信念を貫くことの重要性を説いた。そして、麻薬問題だけでなく、今後の日本の進路を決定する上で「再生どころじゃない」「国家の本当の危機」に直面していると強調した。

青山繁晴氏が警鐘を鳴らすフェンタニル問題は、単なる麻薬問題に留まらず、日本の国家安全保障に関わる深刻な危機である。日本は、この見えざる敵に対し、国際社会と連携しつつ、国内の体制を強化し、断固として「戦う」覚悟が求められるだろう。はたして日本は、この「国家の危機」にどう立ち向かうのだろうか。

[引用元]【ほ゛くらの国会・第988回】ニュースの尻尾「フェンタニル・ショックは国家の危機 戦う」

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