ジャーナリスト須田慎一郎が暴く!自民党内部文書に見る「ごまかし」と敗北の現実

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ジャーナリスト須田慎一郎が暴く!自民党内部文書に見る「ごまかし」と敗北の現実

ジャーナリストの須田慎一郎氏が、自民党の内部文書「先体ニュース」を入手し、その内容から自民党の参院選での「敗北がほぼ確定したのではないか」と分析した。選挙対策が「ごまかしのオンパレード」であると指摘し、特に外国人運転免許証の切り替え制度の見直しや減税に関する発言の矛盾について深く掘り下げている。

自民党の内部文書が示す危機感

ジャーナリストの須田慎一郎氏は、2025年7月11日付の自民党内部文書「選対ニュース」を入手したことを明らかにした。この文書は、選挙戦終盤において、各候補者が演説で重点的に訴えるべきポイントを指示するものだという。須田氏は、「こんなものを見てしまうとですね、まあそれも仕方がないのかなと」と語り、自民党の敗北が避けられない状況にあるとの見方を示した。「今更」な外国人運転免許証切り替え制度の見直し

内部文書でまず挙げられているのは、「外面切り替え手続きの見直し厳格化について」である。これは、外国で取得した運転免許証を日本の免許証に切り替える制度に関するもので、昨年1年間で約6万9000人の外国人がこの制度で免許を取得し、過去最多となっている。

須田氏は、この制度の問題点として、外国人観光客でもホテルなどを居住地として手続きできてしまう点や、知識確認が簡単すぎるために「日本の交通ルールをよく理解していないといった指摘があり、実際この取得で免許を取得した外国人により交通事故も発生しております」と説明した。

そして、自民党がこれを「さも手柄のように」訴えようとしていることに対し、「今更みたいなね」と疑問を呈した。というのも、この制度の厳格化は、警察庁が動いた結果であり、「法律改正が必要ないんですよ。役所行政の行政判断でこれ簡単に切り替えられるものを今まで放置し続けた」ところに問題があると指摘する。自民党が選挙で不利な状況になり、「外国人問題」が争点として浮上したことで、慌てて警察庁に動かせたに過ぎないと須田氏は見ているのだ。

物価高騰問題と減税のごまかし

もう一つの大きな争点である「物価高騰問題」についても、自民党の対応は「訳が分かんなくなってきましたね」と須田氏は批判する。特に岸田首相の「自民党は減税もやります」という発言に対し、「何のこと言ってんの」と困惑を示す。

須田氏の取材によると、この「減税」とは、来年3月までにガソリン税の暫定税率を廃止することを指しているらしい。しかし、須田氏は「それ手柄ですか?それ減税をやるというぐらいに自慢できる話ですか?」と厳しく問いかける。

なぜなら、野党は先の通常国会で、このガソリン税の暫定税率を廃止する法案を提出し、衆議院で可決させたにもかかわらず、自民・公明両党がこれを「採決どころか審議することなく握りつぶした」経緯があるからだ。

須田氏は、「なんであの時やんないのと。なんであの時やってなかったのと。そしていきなりですね、選挙で大敗しそうになってきたから『減税やります』と言ったって誰が真剣にそれを信用するのか」と、自民党の姿勢を徹底的に批判する。これは「全てがですね、ごまかしのオンパレード」であり、岸田首相自身も「自分が何を言ってるのかさっぱり分からないという状況になってきてるのかなと」と推測する。

自民党の「選挙戦崩壊」

須田氏は、このような自民党の現状について、「自民党、大変な状況に置かれてる」と述べ、過半数割れが「視野に入ってきたどころか、確定」しているとの見方を示した。

全てひっくり返してようやく探してきてきたプラスポイントっていうのがこれなんですよ。外面切り替えだけなんですよ」と、自民党が有権者に訴える材料が底をついている状況を指摘した。

長年政治分野を取材してきた須田氏も、「こんな自民党を見るってのは私も長い政治分野取材をしてますけども、こんな経験ないですね。もう選挙戦そのものが崩壊している」と語る。

自民党が今回の参議院選挙で直面しているのは、単なる苦戦ではない。須田慎一郎氏が明らかにした内部文書と、その中に透けて見える「ごまかし」の姿勢は、有権者の不信感をさらに深めている。この「崩壊」とも言える選挙戦の末に、どのような結果が待ち受けているだろうか。

ジャーナリスト須田慎一郎が暴く!自民党内部文書に見る「ごまかし」と敗北の現実

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