タレントのフィフィ氏が、韓国のK-POPグループによる日本人差別発言が相次いでいる現状に警鐘を鳴らした。特に最近炎上したN配の事例を挙げ、所属事務所の対応や日本のメディアの沈黙、さらには一部の日本人K-POPファンの擁護姿勢に対し、「いい加減目を覚ましてほしいですよね」と強く訴える。
K-POPグループN配、差別用語「グッジ」で炎上
フィフィ氏によると、6月に行われたK-POPグループN配のファン交流会で、メンバーがチャットアプリで「グッジョブ」と入力するところを「グッジ」と投稿し、問題となった。「これは日本人を意味するジャパニーズの略称で差別用語です」とフィフィ氏は指摘し、第二次世界大戦中に日系人への侮辱のために使われてきた歴史的背景を解説した。
投稿はすぐに削除されたものの、映像ではメンバーが笑いながらこの差別用語を連発しており、「明らかに日本をバカにしている様子でした」という。さらに、N配には日本人メンバーも在籍しているにもかかわらず、「唯一の日本人メンバーも一緒になって煽っているように見えた」ため、批判がさらに高まった。
当該メンバーは「スペルが間違っているのを知って直したのですが、何の意図もなくスペルを間違えたのです」と釈明したが、フィフィ氏は「キーボードのAとO、BとPはかなり離れているため、タイピングミスというのには無理がある」と反論。映像でのメンバーの悪乗りぶりから、「分かっててやっている」ことは明らかだと断じた。この不誠実な釈明が、さらなる批判の火に油を注ぐ結果となったと述べる。
「被害者」面するファンとダブルスタンダードなメディア
フィフィ氏が最も問題視するのは、日本人K-POPファンの一部が、このような差別発言を「ただのジョークじゃん」と擁護したり、「彼らが日本で叩かれているなんて言っているファンまでいます」と擁護していることだ。差別用語を使って批判されているのに「被害者って捉えるなんてどんな思考なんでしょうか」と疑問を投げかけ、「アイドルに夢中になる自分たちがバカにされていることにすら気づかないというか目を瞑ってしまうのでしょう」と憤りを露わにした。
N配は過去にも、2021年5月に「日本が描かれてはいない世界地図がプリントされていた」公式グッズで炎上し、事務所が謝罪している。フィフィ氏はこれを「意図的にやったんでしょう」と推測する。
一方で、韓国側が差別を受けたと感じた際の過剰な反応についても言及。2024年3月には、N配の日本人メンバーが韓国の祝日である三一節(独立運動記念日)を「休みで羨ましい」とコメントしたことで韓国国内から激しく叩かれ、事務所がすぐに謝罪した事例を挙げる。フィフィ氏は、「韓国国内からの批判にはすぐ謝るのに、日本からの批判には謝らないという事務所の姿勢」が問題だとし、明らかなダブルスタンダードだと指摘する。
さらに、日本のメディアの姿勢にも批判の矛先を向ける。普段から「ヘイトスピーチ反対」を声高に叫ぶ日本のメディアが、N配の件については「彼らの活動を宣伝するようなネット記事を何事もなかったかのように配信し続けている」と指摘。また、「外国人を差別するな」と主張する団体からも何も声が上がらないことに触れ、「韓国から日本への差別はあえてスルーするくらいですから、もう相当都合が悪いんでしょう」「本当に日本でヘイトスピーチ反対と叫ぶ人たちってダブルスタンダードなんですよ」と強く非難した。
相次ぐK-POPアイドルの反日言動と日本のメディアへの苦言
フィフィ氏は、K-POPアイドルが日本人を侮辱する行為は珍しくないと続ける。最近では、韓国のグループ「オールデイプロジェクト」のメンバーが音楽番組で着用した衣装に日本人に対する英語の差別用語が書かれており、制作した中国ブランドは謝罪したものの、所属事務所からの謝罪はなかったという。フィフィ氏は、「もはや確信犯的な炎上マーケティングなのかと、もうそれさえも疑いたくなります」と疑念を呈した。
また、昨年には女性K-POPアイドルグループ「NMIXX」が「独島は我が領土」という、竹島(韓国名:独島)を韓国領だと主張する歌を歌い、問題となった。「日本に来て活動する、稼ぐアイドルほど韓国国民に新日だと思われたくはないという思いが強いので過激な反日の言動をすることがあります」とフィフィ氏は解説する。日本で稼ぎながら韓国に戻ると平気で日本を侮辱するアイドルたちに対し、「日本のKPOPファンのことをATMのように考えているのでしょうか」と問いかける。
BTSのリーダーが竹島に関する歌を歌って炎上した事例にも触れ、「日本のファンのことなんて考えていないからでしょう」と断言。日本のファンが怒って「日本に来るな」と反応すると、「日本人に批判された、日本人はひどい」と「逆ギレしたりするもん」「当たり屋そのものですね」と痛烈に批判した。
2019年の韓国映画『パラサイト 半地下の家族』でも、この竹島の歌が歌われるシーンがあり、日本ではそのまま公開されたことを指摘。映画の監督が日本の観客も映画館で歌ったと発言し、会場の笑いを取っていたことに触れ、「日本の人々をバカにして会場で笑いが起きるって、韓国のモラルは一体どうなってるんでしょうか」と嘆いた。
最後に、フィフィ氏はK-POPを日本に「ごり押しする日本のメディアも異常です」と強く批判。「日本を恨んでいる国のエンタメをここまで押すなんて狂ってます」「こんなおかしなメディアは世界どこを見てもありません」と断言し、自然に売れるならともかく、メディアがごり押しすることに異を唱える。
「KPOPアイドルは日本が黙っているのをいいことに日本に対して言いたい放題バカにしています」と現状を憂慮しつつも、「今日本人のナショナリズムは高まっていますからね。もう日本は黙ってはいません」と、今後の日本人の反応に期待を寄せた。
タレントのフィフィ氏がK-POPアイドルによる日本人差別発言の相次ぐ現状に対し、強い危機感と憤りを表明した。特に、問題が起きても謝罪しない韓国側事務所の姿勢、それを擁護する一部の日本人ファン、そして沈黙を続ける日本のメディアのダブルスタンダードを痛烈に批判した。日本人のナショナリズムの高まりを背景に、今後は日本が黙っていることはないだろう。
コメント